保育士としての経験を活かし、
子育て中に感じやすい悩みや日々の関わり方を、分かりやすくまとめています。
「自分でやる!」
「あっち行って!」
2歳前後から始まる、いわゆる「イヤイヤ期」。
実はこれ、専門用語では「自立の芽生え」と呼ばれる、とっても喜ばしい成長の証なんです。
とはいえ、忙しい毎朝に「自分で!」と格闘されると、大人はつい手を貸したくなりますよね。
今回は、保育現場でも取り入れられているモンテッソーリ教育の視点を活かした、
子どもが一人で動きやすくなる「おうちの環境づくり」のコツをご紹介します。
なぜ「環境」を変えるだけで自立が進むの?
子どもが「できない!」と怒るのは、やる気がないからではありません。
「やり方がわからない」か、「大人のサイズに合わせすぎていて物理的に無理」
な場合がほとんどです。
子どもに合わせた環境(整えられた環境)を用意してあげると、
子どもは魔法がかかったように自分から動き出します。
玄関:靴を「揃えたくなる」仕掛けを
玄関は、自立の第一歩。
ここを整えるだけで、お出かけ前のバタバタが激減します。
- 「足形マーク」で定位置を作る
100均のシールなどで、靴を置く場所に「足形」を貼ってみてください。
「ここに置くんだよ」と口で言うより、視覚的に訴える方が子どもには伝わります。 - 小さな椅子(踏み台)を用意する
立ったまま靴を履くのは、子どもにとって至難の業。
小さな椅子に座るだけで、驚くほどスムーズに靴を履けるようになります。
リビング:おもちゃの「住所」を明確に
「片付けなさい!」と怒らなくて済むコツは、「戻す場所が誰が見てもわかること」です。
保育園でも、おもちゃは種類ごとに分けられ、カゴに「中身の写真」を貼ってどこに片付けるかが視覚的にわかるようになっています。
実は、0歳児クラスの子どもでも、1歳を過ぎて歩行が安定してくると、写真を見ながらお片付けができるようになるんです(もちろん、全部は難しいですが!)。
「これお片付けしてくれる?」とおもちゃを1つ渡すと、おもちゃ棚の前まで行き、写真を見て正しいカゴを探して入れてくれる姿は本当に頼もしいですよ。
我が家での実践例
我が家でも、子どもが保育園に通っていた頃は、リビング横の和室におもちゃコーナーを作っていました。保育園と同じようにカゴに写真を貼って「住所」を決めていたので、子ども自身も迷わずお片付けができていました。
- 中身が見える「低い棚」を活用
大きな箱にポイポイ入れる「全部入れ」は、実は片付けの難易度が高いんです。
おもちゃの種類ごとにトレイやカゴに分け、子どもの目線より低い棚に並べましょう。 - 写真やイラストを貼る
カゴの前面に、中に入れるおもちゃの写真を貼ります。
「車はここ、ブロックはここ」と視覚的に住所を教えることで、パズルのように片付けを楽しめるようになります。
身支度コーナー:自分で選べる仕組み作り
「何を着るか」を自分で決めることも、大切な自立のトレーニングです。
- 脱衣所を「身支度センター」に
我が家では今でも、子どもの衣類はすべて脱衣所にまとめてあります。
カゴごとに「肌着」「靴下」「トップス」と種類分けし、さらに兄弟別々に配置。 - 自分で選ぶスタイル
そこから子どもがその日に着る服を自分で選んで持ってくるスタイルにしています。
自分で選んだ服なら、着替えのモチベーションもアップします! - 鏡を置くのも効果的
目線の高さに鏡があると、鼻水や服の乱れに自分で気づくきっかけになります。
まとめ:環境づくりは、ママ・パパのゆとりへの近道
子どもが「自分でできた!」という達成感を味わうと、自己肯定感がグンと高まります。
そして何より、子どもが一人でできることが増えれば、
ママやパパの「手伝う手間」が減り、心に余裕が生まれます。
一気に全部変える必要はありません。
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